(1)中国株ETFの動向
中国のシャドーバンキング問題と不動産バブルの動向に注目が集まっており、金融システムに不安が集まっています。
中国A株ファンドは、株式の売却を進めていますが、中国株ETFに機関投資家から買いが入っていましたが、政府系ファンドが購入していますね。
(2)中国投資有限公司(CIC)傘下の中央匯金投資が購入
中国政府系ファンド中国株ETF購入について、2013年6月21日のロイターが、中国政府系ファンド、株式市場が下落するなかETFを購入を報じているので見てみましょう。
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中国の政府系ファンド(SWF)である中国投資有限公司(CIC)傘下の国有資産管理会社、中央匯金投資は20日夜、上場投資信託(ETF)を最近購入したことを明らかにし、今後も購入する方針を示した。中国の政府系ファンドは、日本では、東証一部上場企業の株式を大量保有している、OD05オムニバスが有名ですね。中国政府系ファンドが中国株ETF購入を行い、ETFのメリットを生かして株価の下支えを狙っていますね。
(3)FRBの金融緩和と中国株式市場の動向
中国株式市場は20日、流動性がひっ迫するなか、景気懸念や米連邦準備理事会(FRB)の資産買い入れ縮小の可能性を背景に6カ月ぶりの安値をつけた。米国の金融緩和が、新興国に投資マネーを供給していますので、金融緩和が縮小すれば中国株式市場も下落する可能性が高くなります。中国経済は、影の銀行問題で金融システムや不動産市場に不安を抱えていますので、株価が下落基調となっていますね。
(4)中央匯金投資の中国株式投資
中央匯金投資はすでに中国本土市場に上場する4大銀行の株式や中国広大銀行<601818.SS>、新華人寿保険<601336.SS>の株式を買い入れている。中国政府系ファンドである、中央匯金投資は中国の金融関連銘柄の株式を購入しているようですね。中国4大銀行は、欧米の投資銀行が大株主として名前を連ねていましたが、ゴールドマンサックス証券などが売却を進めており話題になっていました。
(5)ETFの購入と金融市場操作を実施
中央匯金投資はウェブサイトに掲載された声明で、金融機関の株式購入に加え、「われわれは流通市場を通じてETFも最近購入しており、引き続き関連する市場操作を実施していく」としている。中国政府系ファンドの中央匯金投資は、中国株ETF購入を発表しており、株価を下支えする姿勢を鮮明にしています。中国株の下落により、地方政府や中国企業、個人の損失が拡大しない姿勢を鮮明にしたのかもしれないですね。
(6)中央匯金投資ETF投資の狙い
中国は経済における自由市場の役割拡大を認める方針を示しているが、中央匯金投資は株式市場が急落した際、定期的に市場に介入している。中央匯金投資がETFに投資することはまれで、市場の信頼感を高める狙いがあるとみられている。中国政府系ファンドは株価下落の局面で、市場介入を行い株価の下支えを行っていることがわかりますね。中央匯金投資は、金融機関の株式購入が中心でしたが、中国株ETF投資を行うことで、幅広い銘柄の株価下支え効果を狙った可能性があります。
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