(1)景気による株価の動向
- 景気敏感株
- ディフェンシブ銘柄
- ディフェンシブ銘柄の方がリスクに強い
アメリカの利上げは、世界経済を大きく揺さぶっているため、ドル円相場が大きく円高や円安に変動しています。新興国経済は、アメリカ利上げの影響が直撃しているため、資金流出により経済崩壊も懸念されていますね。
ディフェンシブ銘柄は、景気に左右されにくい安定した業種を指しているため、世界経済が不安定になれば資金が相対的に集まりやすくなります。FRBは、利上げ回数やタイミングがはっきりとしていないため、ディフェンシブ銘柄に資金が集まりやすい経済環境になっていますね。
(2)ディフェンシブ銘柄
- 公益事業
- ヘルスケアセクター
- 生活必需品セクター
ヘルスケアセクターは、医薬品や医療サービスが中心になっており、病気になったときには欠かせないものになっています。生活必需品セクターは、日用品や嗜好品、飲食などの企業が分類されており生活に不可欠になっています。
ディフェンシブ銘柄は、人間が生きていくために欠かせないものを提供している企業のため、景気に関係なく安定した成長を続けやすい特徴があります。生活必需品セクターは、ディフェンシブ銘柄の中でも、アメリカが利上げしていく局面で安定した株価の推移を続けていますね。
(3)公益セクターとヘルスケアセクターの問題点
- 公益セクターは借入が多いため金利が重要
- ヘルスケアセクターはバイオ株が割高になっている
- ヘルスケアセクターは薬の値上がりが政治問題になった
公益セクターの特徴は、銀行融資や社債などの有利子負債が多いため、金利が上昇すれば利益が減少しやすくなります。ヘルスケアセクターは、M&Aにより医薬品や候補物質を確保するだけでなく、バイオ医薬品の会社がETFに含まれているものがあります。
製薬会社は、研究開発や買収のために巨額の投資が必要になるため、薬の値上がりが止まらなくなっています。アメリカ大統領選挙は、ヒラリーやトランプが製薬会社を批判しており、政治問題化したことも株価急落の原因になっていますね。
(4)生活必需品セクターの会社
- 日用品会社 P&G
- 小売会社 ウォルマート コストコ
- 飲料会社 コカコーラ ペプシコーラ
- たばこ会社 フィリップモリス アルトリア
- 低β高配当の会社が多くキャッシュフローが安定している
代表的な会社は、上記のようになっていますが、約100社に分散して投資が行われています。P&Gやウォルマートは、業績不振が指摘されており株価が伸び悩みましたが、他社の株価値上がりが上手に補っています。
日本でも、生活必需品セクターの会社は聞いたことのあるブランドが多く、グローバル化に成功しているアメリカ企業が多いです。生活必需品セクターETFは、アメリカの利上げだけでなく世界経済の変動に強いため、景気が不安定なときも株価が安定している銘柄と言えますね。 スポンサードリンク
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