(1)ETFコストの比較
ETFコストの比較を考えると、購入する方法の違いや投資家の売買方針の違いによって、費用が大きく変わると言えます。ETFによる資産形成を考えるときに、ETFの費用がどういったものであるかを理解することと同時に、売買回数を減らすことで長期的に金融資産が増えることを理解する必要があります。
(2)ETF売買の費用
ETFの費用について、、窪田真実のETFの買い方・売り方が分かる本を見てみましょう。
ETFのコストは大きく2つに分けられます。一つは株式と同様、「買うとき」「売るとき」にそれぞれかかる委託手数料(売買手数量)です。手数料体系は証券会社によって様々で、金額も数百円~数千円と、証券会社によって大きな開きがあります。ETFの費用は、売買の両方で必要になります。国内ETFの費用について考えると、海外ETFや投資信託よりも費用は安いと言えます。
国内ETFの費用が安いことは、最大のメリットの一つであると言えます。資産を増やすときに重要になるのは、手数料と税金による投資機会の損失を最小限に抑えることですが、国内ETFはどちらも可能であると言えます。
(3)信託報酬の費用
もう一つは、投資信託と同様の信託報酬です。これはETFを保有している間はずっと払い続けるお金で、専門家にETFを運用・管理してもらっていることに対して支払う手数料です。ETF投資信託の違い(8)で、ETFは信託報酬が安いことについてまとめました。ファンドマネージャーの運用は外れることが多いですので、信託報酬の安いETFの方が、投資の成功する確率は高いと言えますね。
(4)ETF信託報酬の特徴
一般的に、ETFの信託報酬は通常の投資信託に比べて格安です。また、細かく見るとこの他に監査費用などがかかるのですが、たいした金額ではありません。ETFとは、特定の指数に対して連動する金融商品です。ETFは、投資信託のようにファンドマネージャーによる判断は不要になりますので、信託報酬は安く抑えることができます。
プロのファンドマネージャーによる投資信託の運用成績よりも、素人がインデックス投資を行う方が金融資産が増加しますので、ETFは投資信託と比較すれば有利な金融商品であると言えます。
(5)ETF長期保有により費用が低下
委託手数料は売買の申し込み時にのみ支払うコストですから、保有期間が長くなれば1年当たりのコスト負担率は下がります。したがって、長く持てば持つほど合計コストも抑えられます。逆に売買を頻繁に繰り返すと、委託手数料がかさんで、ローコスト(信託報酬が安い)というETFのメリットが薄れてしまうので注意が必要です。ETFの費用に売買手数料がありますが、ETFを長期保有することで売買手数料の占める割合が低下します。
- ETFを1年に1回売買 1000円の費用
- ETFを1年に6回売買 6000円の費用
ETFの費用は、売買回数を減らすことで減少することを理解したうえで、ETFの売買を行うことが金融資産の形成には重要であると言えますね。 スポンサードリンク
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